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グローバル時代のリーダーに求められる判断力

日々グローバルに変化するビジネス環境で正しく判断するのは容易なことではありません。そして、リーダーとして効果的に意思決定を行うことは更に重要なものとなってきました。 以前米国UCLAで行われた学会で発表された脳科学者と「日本字と欧米人の判断や意思決定の違い」に関する話しをしたときに、彼も中国人も含めアジア人と欧米人では意思決定の方法が異なることを語っていました。

 

さて、今回は、日本人に特にありがちな判断ミスの原因、そして判断力を高めるポイントに関して少しお話しをしたいと思います。 頭がいい、経験が豊富、しかし判断ミスや意思決定のミスを起こす人は少なからずいらっしゃいます。判断ミスの原因はいろいろなものが組み合わさっているのが普通ですが、「近視眼思考」、「思いこみ(不適応思考)」、「属人/関係性志向」など大きなものはいくつかあります。

 

近視眼的思考「myopia」:近くのものしか見ない、短見, 狭量なものの見方、考え方のことですが、これは欧米でもよく見受けられます。目先のこと、短期的な事を視て判断ミスを犯すタイプです。 TQM的に言えば、「部分最適」な判断ミス。ある部署にはメリットがあるが会社全体的には、または会社にはメリットがあるが、最終ユーザーには、また一国には短期的メリットがあるようにみえるが地域的にはダメな判断です。 例えば、基地問題で沖縄のみ見ながら局所的な改善策を考え、長期的な日本の安全や中国・北朝鮮・ロシアなどの近隣諸国や米国との力関係などの考慮を欠いた判断もそうです。破損した原発に海水をかけるのも同様です。

 

過去の成功体験/思い込み: ある程度の思い込みは人間なら誰にでも少しありますが、度を超すと不適応思考、「決め込み」となります。「こうあるべきだ、こうなるはずだ」思考ですが、これまでの経験や成功体験がそう思わせることは時としてよくあります。 例えば、「売り上げが落ちたら値下げをする」的な販売計画、「アイデアは顧客に聴かず自分で決めろ」や「このセグメントは永遠に上得意である」的なマーケティング判断、などなど。

 

属人/関係性志向:データや理論、論拠をしっかりつめずに安易に判断・意思決定をする人を会社で見たことはありませんか?欧米人は分析に基づくロジックで、日本人は関係性で意思決定しやすい傾向があることがわかっています。 「属人/関係性志向」は特に日本人に多い傾向があるようです。「あのグループとのこれまでの関係があるので、今は切ることができない」、「あの人は以前うちに支援してくれなかったので、このプロジェクトに入れない」などです。また、「権威主義」も日本人に多い傾向です。「~部長が言うから」、「~教授が推薦するから」、「~新聞に書いてあるから、これは絶対に正しい」、的な考え方です。

 

 特に、グローバル社会で判断をよりよく行うには、リーダーは、自チーム、自組織、日本の枠組みを超え、「大局を見る」、「バイアスを取り除く」、「データに基づく」判断と意志決定を着実に増やしていかなくてはなりません。 皆様の組織では、正しい意思決定を行うための論理的な文化はどれくらい浸透していますでしょうか?リーダーは大局的視点から論理的な判断をどのような形で率先して行い、必要な文化を推進していますか? グローバル社会で必要な判断力強化のポイントはまたの機会に話したいと思います。

“グローバル時代のリーダーに求められる判断力” への1件のコメント

  1. 松井 義治 より:

    Thanks for the comment. Looking forward to your question in the future!

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